諏訪神社の欅
ふるさと稲田を代表する大樹,諏訪神社のけやきです。
神社境内の中央にどっしりと構えるこのけやきは,神社創建と共に植えられ,推定樹齢900年と言われています。
約50メートル四方に広がる梢は,夏ともなればわたくしたちに心地よい涼風を送ってくれます。
春・秋には,諏訪神社の大祭が行われ,神輿が繰り出し,露天が開かれます。夏の祇園祭(上越祭)には,子供たちの行列も出ます。
大けやきの悠久の若さを祈って,昭和58年8月に「大けやき祭」が始まりました。
かつては,このけやきの下で,夏相撲大会が催され,近在近郷の力自慢が集まりました。近年に至るまで,盆踊りも続いていました。また子供たちの格好の遊び場でもありました。下校後,神社に向かうと先輩がいて遊びを教えてくれました。祇園祭ともなると,境内で提灯行列の歌を練習しあいました。秋には,学校田でとれた新米を神社に奉納し,学校中で豊饒を感謝したそうです。
現在でも,境内で元気に遊ぶ子供たちの姿が見られます。写生会ともなれば,高学年の子供たちの絵の題材に選ばれます。平成3年度「わたしたちの町 上越展」で,この大けやきの絵が市長賞を受けました。
地元でご活躍の方々はもちろんのこと,ふるさとを遠く離れておられる方々にも,幼かりしころを想起していただけると幸いです。
稲田にかかわりある人々の心に感動を与える大けやきです。